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先
ネ
タ
バ
レ
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K
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★理科…100点(試験時間50分)
[1]水中の小さな生物
顕微鏡の使い方とプランクトンに関する問題。
典型的な問題ではあるが、単純な一問一答ではないため、理解力不足では思うように点は取れないだろう。
[2]地震
緊急地震速報に関する問題で、計算を含む。
この手の計算はもちろん速さ(旅人算)の考え方でOKだが、地震計で揺れを感知してから速報を出すまでのタイムラグを考慮する必要があり、平均受験層にとって難しく感じただろう。
[3]太陽
季節による太陽の動きの違いを考察する問題。
与えられた図が、太陽の周りを地球が公転するものではなく、南北回帰線上に太陽がきたときについて考察する内容であり、決して易しくはない。
また、星座や雲の画像と季節をも絡めた出題になっているので、正解率は低いだろう。
[4]水溶液と金属
鉄とアルミニウムを溶かしたときの水素発生量の考察。
条件はグラフではなく表で与えられているが、親切にも表の中に過不足なく反応する値が存在しているので、水素発生量の条件整理で手が止まった受験生は少ないだろう。
(5)は鶴亀算、(6)は複雑な濃度変更の問題であるため、この2題は極めて正解率低。というわけで、(1)~(4)がきちんと解けたかどうかがポイント。
[5]水の変化
水の加熱時間と温度変化を考察する問題。
水の量を変えて加熱したときの温度変化グラフ、温度と量の違う水を混ぜたときの水温をまとめた表など、大掛かりな設定をもとにして、最後の難問に挑む意欲的な作問である。
しかし、平均受験層に対して難しい内容で、ここではあまり差がつかなかったと予想する。
ただ、問題を解いていて、水を混ぜたときの水温についての(3)(5)の穴埋め問題はちょっと首を傾げてしまった。
問い方がなんだか数学的・機械的で、小学生には問題の本質が見えにくいだろうし、そもそも小学生であれば「失った熱量=得た熱量」または「面積図」で解くことを塾で指導されているだろうから、一部の受験生には謎を深める問題に映ってしまったのでは?と思う。
今年の土佐塾中の理科は、[1]を除いて難易度が高く、あまり差はつかなかったのではないかと思う。
難問は多量に出さない限り、出題にメリハリがついていいと思うけれど、今年は難問の量が(一時期の高知学芸中並みに)過剰だった感はある。
例年の傾向である
「日頃の学習の成果が出やすい内容」の部分に昨年以上のほころびが見られたが、このまま難問傾向に推移することになるのかどうか、要注目である。
難問では差がつきにくいので、
標準的な問題を取りこぼさないことが大切。県内にいくつかある大手模試などに数多く当たっておくことも対策になるだろう。
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