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の
先
ネ
タ
バ
レ
O
K
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土佐中算数の配点は、AとBの『合計』で150点である。
ABそれぞれ75点という表現でない以上、AとBの配点は平等とは限らないと考えるべきだろう。
★算数A…試験時間45分
[1]小問集合
(1)計算
何の変哲もない計算と思いきや、答えが…!
(2)角度
何の変哲もない、三角定規を組み合わせた角度を計算するのみ。
(3)比
5%値下がり前後で買える燃料の体積比を求めるだけなのだが、意外と引っ掛かる受験生がいるのかもしれない。
(4)平面図形
四分円と正方形を組み合わせた図形の面積と周の長さを求める。
面積は求まらなければ門前払い。周の長さはちょっと工夫が必要だが、それでも土佐受験者なら難なく突破してほしいところ。
(5)数の性質
規則的に並べられた25個の数の和と積の考察。
和は絶対正解すべき問題。積は「下何ケタまで0が続くか」という知らなきゃ解けないパターン問題だが、H20にも登場しているから練習したことは絶対あるはずで、正解したい。
(6)売買算
2つの商品を売った時の利益を比較する問題。
仕入れ値も個数もわかっておらず、与えられている具体的な数は2パターンの定価のつけ方による利益の差だけだが、「AとBの仕入れ値総額は同じ」ことに着目して割合を設定すれば解ける。
ただし、文脈からは「500円だけ利益が多くなった」が何を示しているのかがわかりにくいかも…(私はすべて売り切ったと仮定して解いた)
[2]速さと比
速さと比の基本中の基本であり、ここで落としたら崖っぷちどころの話ではない。
[3]買い物間違い
りんごとかきの個数を逆にして買う問題。
450円のいちごを1箱買うことを除けば、非常によくある設定の問題。
[4]相似
直角三角形を2つ組み合わせた図形の考察。
3:4:5の直角三角形があちこちに出てくるので、辺の長さをひたすら地道に計算すれば解ける。
図形が複雑なので、途中で何が求まったかわからなくなりそうであるが、頑張って解くしかない。
最後の1問は、底辺と高さのわかる三角形3つに分割するか、面積比をうまく使って切り抜けよう。
★算数B…試験時間45分
[1]小問集合
(1)逆算
ここは普通になんの仕掛けもない逆算。
(2)年齢算
2人vs2人の年齢を比較する典型題。
(3)和差算
3つの正方形を組み合わせた図形だが、和差算に持ち込める。
これの正方形2つバージョンは練習したことがあるはずだ。
(4)仕事算
途中で休憩が入るパターンの仕事算。鶴亀算の要素もないので易しい。
(5)数の性質
最大公約数と積の条件から2つの整数を求める。
積が2016を最小公倍数が2016と見間違えて(勘違いして)一瞬戸惑った受験生がいたかもしれない。
まずは連除法の形で表したとして、そこから積の2016をどう表現するかがポイント。
(6)倍数変化算
先月と今月のもらったこづかいについての問題。
今月もらったこづかいを2段階(割合部分とはした部分)に分けて考えれば、通常の倍数変化算として解ける。
ここをうまく処理できなかったり、そもそも誤読したりしてしまうと、答えらしきものが求まっても「あれー?」ってなるゾ。
[2]立体図形
直方体を組み合わせた立体を切断して体積を2等分する問題。
(2)は、底面をどこに設定して考えるのかがポイント。
昨年のこの位置にあった立体切断問題よりは、ずっと簡単であろう。
なお、「直方体を組み合わせた立体を切断して体積を2等分する」問題は、H14A[4]やH22A[4]にも出題されているので、出題者お気に入り問題?
[3]論理
マス目に1~6の数を入れて計算した値の変動の考察。
(2)の誘導が親切過ぎるので、数を1組入れ替えたときの値の変化の法則性には嫌でも気付けるのではないかと思う。
見た目はかなりごつそうであるが、そこをこらえて作業すれば「なーんだ」ということになるだろう。
なお、最後の1問で得られる結論は…うーん、(2)の誘導がなくても見当がついてしまったのは私だけだろうか?
最近は、A問題よりもB問題が難しいパターンが多く、今年もそうだった。
昨年の土佐算数は難問率が高かったが、今年はぐっと易しくなっており、算数が得意であればもりっと点数を稼げただろう。
ただ、昨年難しくし過ぎた反動だろうか、B[3]のように「親切過ぎるのでは?」と思うような過剰なヒントもいくつか見られた。
土佐の算数で差がつきやすいのは、
文章問題の典型的な題材をミックスしたものや、
ちょっとした工夫で解ける図形問題である。
したがって、ちょっとした応用問題に数多く当たることで本質を見抜けるように訓練しておこう(難問過ぎるのはかえって毒)。
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