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★算数…試験時間60分
今年も算数は手書きである。
[1]計算
(1)は普通の計算、(2)は計算の工夫、(3)は逆算。
計算はこの3題の組み合わせであることが多いが、近年の計算の工夫はひねりが効きすぎており、普通に計算した方がむしろ早いかもしれない。
[2]小問集合
(1)複雑な分数の約分
かなり意表を突く問題。「369って123の3倍だな~」「366って369に割と近いな~」という直感が働けば最短の方法にいきついたかもしれないが、とりあえず9で約分してからはあとは地道に…という正解者が多い予感。
(2)比の基本
高知県の算数模試の最初の方で出てきても不思議ではないレベル。
(3)面積
「半径×半径」の値なら求まるよくあるパターンの円の求積。
(4)場合の数
正方形を並べた図に長方形は何個あるのかを数える問題。
全体の形は長方形ではなく、上側が少し欠けた形なので、単純にはいかない。工夫すればコンビネーションを利用して少し楽に求まる。
(5)周期算+速さ
走って休んでを繰り返すときの所要時間。
周期算の応用として取り組んだことのある受験生は多かっただろう。
[3]濃度算
水と食塩水を混ぜて4%の食塩水をつくる。
一応誘導問題になっているが、単独で(2)を問う小問集合としても問題のない易問。
[4]面積比
三角形を2本の線分で分割する問題。
補助線が必要ではあるものの、典型的な線でOKなので、難しくはない。
なお、解き方によっては(3)から先に求まってしまうようだ。
[5]立体の切断
立方体を1平面で分割する問題。
超の字の付く典型的な切断方法であり、ラ・サール受験生なら落とせない。
切り口の線を展開図に書かせる問題は、ラ・サールにありそうで意外に珍しい。(立体に切り口の面を書け、という形式が多い)
[6]体積変化
階段のついた水槽に水を入れたときの水深グラフの考察。
必要最低限の条件しか与えられていないが、要は1分あたりの水深変化に着目すると、鶴亀算であることに気が付けるかどうか。
この大問最大の山場である(2)を突破すれば、(3)を正解するのはたやすい。
決して難問ではないが、計算がやや複雑なこともあり、合否に大きく影響する問題と予想。
今年のラ・サール中算数は、立体切断を含めてかなり簡単であり、[2](1)以外はすぐに方針が立った受験生が多かったのではないだろうか。
すなわち、平均点は相当に高くなることが予想される。
今年度は、九州の進学校の双璧であるラ・サール中と久留米大附設中の併願が可能となり、合格ラインが非常に読みにくい。
どのような結果になるのか、要注目である。
なお、今年は図形問題の分量が多く、2枚目の問題はすべて図形である。(さらに1枚目の小問集合にも図形問題がある)
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