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★理科:50点(試験時間40分)
今年は問題がB5換算で12ページあり、一目見て例年以上に時間との闘いであることがわかる。
[1]生物分野
モンシロチョウの生態に関する問題。
序盤は昆虫の知識。(1)でモンシロチョウの成虫の写真を選ぶ易しすぎる問題があったと思ったら、(3)で聞き慣れない虫の名前から不完全変態としてタイコウチを選ぶ鬼畜問題があったりと、ここはあまり差がつかなさそう。
中盤は積算温度の計算問題。関係式をうまく利用して正解を導きたい。
終盤は生存率の考察。かなり複雑な表ではあるが、設定自体はよくあるものなので、落ち着いて正解を導きたい。
[2]地学分野
毎度おなじみ、ダイ吉くんの長文問題。
地層を軸として、天体の問題もぽつぽつと登場。
月の問題は、厳密には解なしだが、こういう場合は正解に最も近いものを選ぼう。
ボーリング調査は地形図と柱状図から傾きを8方位で答えるタイプ。
今年のダイ吉問題は例年より少し易しいが、正解を出すには例年よりも手間がかかるという印象。
なお、今回の長文にオチはないが、少し古い過去問に取り組んだ受験生なら、登場した山の名前にニヤリとしたのではないだろうか?
[3]化学分野
Aは気体の性質に関する問題。何やら図がたくさん登場して難しそうに見えるが、そんなことはなく易しい。
Bは水の温度変化に関する計算。グラフの目盛りが割とずれてるのはご愛嬌?なお、(3)は氷水の体積と重さの問題についての計算は、ラ・サール理科で頻出の鶴亀算。
[4]物理分野
Aはダイオードと交流電源のスイッチ回路問題。ただでさえ複雑な回路なのに、制限時間も考慮すると着手するのに勇気がいる。反対向きの乾電池E1とE2と交流電源E3の関連性に気付かなければ解くのはかなり大変。
Bは電車の車輪と遠心力の考察。ラ・サール中理科独特の、日常に潜む力を考えさせる問題。(2)をきちんと考えることができたかどうかがポイント。ただし制限時間という天敵に追われてそんな余裕はなかった受験生が大半だと思われる。なお、(4)aの図がすこぶるわかりにくいと思ったのは私だけか…。
今年のラ・サール理科は、
超難問はなかったものの、解くのにいずれも手間のかかる問題であり、制限時間内に解き切った受験生はかなり少ないのではないかと予想する。
よって今年の理科は、処理力に長けた受験生は高得点を取れただろう。
制限時間があと10分長ければ、より適正に受験生の理科の力を測ることができる試験になっていたと思われる。
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