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【2024/11/24 03:49 】 |
入試感想~ラサール・H26
26(2014年)のラ・サール中入試の理系科目感想を簡単に。



















★算数:100点(試験時間60分)
今年も算数は手書きの問題。ラ・サール中の算数最大の特色と言える。

[1]計算3問
 今年も特に考え込むような計算はない。全問正解必須である。
 正直、ラ・サールくらいの難関校になったら、計算問題は2問以下(または配点が全体の1割未満)に減らしてもいいと思うんだけど。

[2]小問集合4問
(1)鶴亀算(いもづるもどき)
 2人のゲーム点数の最大最小を求める。
 ゲーム1回あたり2人の合計点が何点増えるのかを考えるのがポイント。
(2)円の面積
 半径のわからない円の面積を求める問題だが、このくらいは当然練習済だろう。
 誘導形式のつもりなのか、なぜか問題がアとイに分かれている謎。
(3)倍数変化算
 本当に何の変哲もない倍数変化算。
(4)角度
 正五角形を折り返した角度問題。アは超簡単、イは意外に求めにくいが、それでも正解したいレベル。
 定石通り、折り返し後の図に、折り返す前の正五角形を書き込むと取り組みやすくなる。

[3]速さの問題
 平地と上り坂を組み合わせた道を2人が進んで同時に到着する問題。
 (1)はダイヤグラムを書けば相似を使って楽勝、(3)も速さの鶴亀算で解けば楽勝。しかし、誘導のつけ方からして、ダイヤグラムを使う解法で解くことを想定してない模様。
 というか、(2)の意図はなんなのだろう…「毎分200mと毎分300mで100m進むときの時間差」…ラ・サールの受験層のレベルだと不要では?

[4]約束計算
 整数の一の位の数と最上位の数についての考察。
 (1)はただの計算、(2)は(1)を踏まえた単純な周期算で、高知県内の入試でも無理のないレベル。
 (3)が少し変わり種の複数解問題だが、調べる量は思ったほど多くないため、十分解ける内容。なお、この(3)が唯一の「途中過程も採点対象」である。(「かける数」「かけられる数」のどちらも1桁であることから、計算結果をもっと大きくしたらもっと面白い問題だったかも)
 難問ではなく、高知学芸中の演習にぴったりな問題である。

[5]平面図形
 三角形内部に、面積の等しい三角形を3つつくった図形の問題。
 「面積が等しい」条件から、「共有」ワザが第一に考えられるが、それだけでは不十分。その「もう一声」に気づいた受験生はあまり多くはなさそうである。
 (私は自サイトで類題を出したことがあるので、「あぁ、アレね」とすぐに気付くことはできた)
 今年度のラ・サール算数で手が止まるとしたら、ここであろう。そして、(1)から正解率は低そうである。

[6]立体図形
 三角錐を2通りの方法で切断したときの体積を求める。
 (1)は切り方が超基本で、もとの三角錐との底面積比を考えるだけ。
 (2)は切断面をきちんと作図するまでが勝負となるが、上から見た図を考えれば見当がつく。そして求める立体は、断頭三角柱の公式を使えば楽に解けるが、立体を2つに分割しても難しくない。

今年も、算数が得意であればガッツリと点数が稼げそうな問題群であった。
[5]以外で手が止まる受験生は少なかったのではないだろうか。ただ、立体が不得手ならば[6](2)でも苦労しそうな気はする。
かなり簡単…だとは思うのだが、ラ・サールの算数の平均点は予測しにくいので、どうなるのだろう?


★理科:50点(試験時間40分)
今回も時間に余裕はない。1ページ分解くに使える時間はわずか4分…。

[1]生物分野
 二酸化炭素の増減量のグラフから、光合成と呼吸量を考察する問題。
 平成17年に似た問題が出ているので、それに取り組んでいれば有利だった。
 「見かけの吸収量」「実際の吸収量」に混乱させられるが、グラフに見方の大ヒントが書かれてあるので、それを大いに参考にしよう。

[2]化学分野
 Aは気体の発生の知識問題。ここは1問も間違えられない。
 Bは中和の計算問題。化学分野の計算は、配点が低いわりに報われない法則があるが、今年の計算量は取り組める範囲であった。それでも(5)は限られた時間内では慌てるかもしれない。

[3]物理分野
 Aは重心に関する問題。前半は三角形の板の重心で知識があれば解けるものの、そうでなければ少々戸惑う設定かもしれない。後半は「L字形の針金」の重心であり、前半と同じ設定だと思っていたら痛い目を見るぞ。
 Bは熱の伝わりに関する考察。かなりややこしそうなことを書いてあるが、よく考えれば(もっとも、そんな余裕はないかもしれないが…)(2)までは難しいことは書いてない。そして(3)は油断すれば最後の空欄が間違えてしまいそうである。誰ですか間違った人はー(ブーメラン)

[4]地学分野
 毎年恒例、ダイ吉君とその家族の長大な会話文問題。
 今回のテーマは、アイソン彗星を含む天体。時事問題をチェックしておかないと解くのが苦しい問題もあった。

理科は、易しくはないが難しくもないといった感じ。
油断すると間違えてしまう問題があるため、思ったより点数が伸びないのではないかと予想。
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【2014/01/27 23:58 】 | 中学入試-四国外 | 有り難いご意見(0)
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