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先
ネ
タ
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レ
O
K
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[1]小問集合
(1)逆算 (2)計算
例年と順序が逆だが、どちらも例年より易しい。
(3)食塩水
濃度も重さもわかっている食塩水のやりとりなので、ただの計算問題。
(4)売買算
定価と売値と廃棄の状況から全体の利益を求める。
一般的な中学入試の一行題としてごくありふれた問題。
(5)回転移動
正方形を60度回転させたときの面積。
これも、模擬テストの序盤としてごくありふれた問題。
(6)推理
3名の2択問題から正解数を推理する。
2人の答えが食い違っていたらどちらか一方だけ正解、という視点があれば簡単に正解できる。
(7)数の性質
小数点書き忘れと小数点位置間違えの数の差からもとの小数を求める。
直接小数第何位の数なのかがわかりにくい設定だが、虫食い算(小町算?)風にまとめれば答えの見当はつく。
(8)規則性
マッチ棒で作った小正三角形を組み合わせて大正三角形を作る。
愛光の規則性は難易度の高い問題が多いが、これは非常に典型的な問題。
受験者の多くは類題(というかまったく同じ問題)を経験していただろう。
(9)立体図形
立方体に書かれた矢印の作図&組み合わせて複雑な立体を作る。
愛光中で本格的な立体図形が出たのはH13(2001年)以来である。
前半の展開図は正解必須、後半の複雑な立体も、辺の長さが2の倍数であることに気をつければ、それほど難しくはない。
なお、かなり曲解すれば、図2の形は一通りに定まらないが、そこまで考えた受験生は皆無と思われる。
[2]速さ
バイクの速さを途中で変える2人の移動距離の考察。
(1)で求めた速さの差の条件を(2)でも生かすと、面積図などに処理して突破口が見えてくる。
[3]仕事算
頻繁に故障する3台の機械が作る商品個数の考察。
(単位当たりの個数)×(時間)=(作成個数)をもとに比を考えるという、愛光で非常によく問われる形式の問題である。
計算はやや複雑ではあるものの、例年のこの手の問題としては易しい方なので、全完を目指したい大問。
[4]鶴亀算
長椅子にいろいろなやり方で生徒を座らせていく問題。
(1)は2つの座り方から範囲と倍数条件から人数を特定。多少読解力が問われる。
(2)は超典型的鶴亀算で(1)が解ければ正解も同然。
(3)は3種のいもづる算でやや複雑だがひねりはないので、時間があれば取りたい部類。
正直言って、今年の愛光算数はめちゃ簡単。
特に[1](1)~(5)はサービスし過ぎでは?と思うほどで、愛光算数史上最も簡単なセットでは?という印象すら受けた。
大阪会場の受験生の多くは、これは解けないかもというプレッシャーを感じることなく、満点を獲得した受験生が続出したであろう。
大阪会場はもちろん、松山会場でも結構な数の満点が出たのではないだろうか…?
松山会場平均点は、かなり易しかったH18の83点を上回る可能性もあるだろう。
来年度は、比を扱う例年通りの重厚な問題に変わる可能性が高い。
比を扱った応用問題の練習は愛光算数の攻略の必須項目。必ず練習を積み重ねておこう。
そして、今年は[1](9)立体図形が久しぶりに出題されたのが目を引く。
かつて出題されたように、立体表面上の最短距離や、水槽水入れなどの練習も必要かもしれない。
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