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タ
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レ
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★算数第1日…制限時間40分(100点)
[1]計算
6問のサービス問題。
(6)は外側から順に足していくときれいな数になる。
…おっ、分数の書体が本文の数字と類似のCentury系に変わってる!
[2]売買算
仕入れ値の3割増しと2割引きの定価の差を考える基本題。
[3]周期算
50乗した整数の1の位が1になる整数をすべて求める。
「累乗の1の位には周期性がある」「1の位が奇数ということは偶数は調べなくてよい」ことがわかっていれば、調べる気力が出てくるだろう。
複数解問題ということもあり、第1日のこの位置としてはかなり解きにくい。
[4]約数
りんごとみかんの配り方から子供の人数を求める。
学芸の超定番問題のひとつだが、複数解問題なので油断しないように。(ただし余りより小さい約数は1しかないので引っ掛け要素は小さい)
[5]消去算
個数を最小公倍数に揃えれば解ける基本題。
[6]平面図形
正方形と四分円と三角形を重ねた図の面積の考察。
(1)面積和は普通に。(2)の面積差は「共有」を使って求めよう。
[7]立体図形(展開図)
向かい合った目の和が7になるサイコロの展開図を選ぶ問題。
これまた複数解問題なので、考察がやや大変である。
[8]倍数変化算
不変量がないタイプの倍数変化算。
2016年以来、倍数変化算が毎年のように出題されているから、今後要注意かも知れない。
本年の学芸第1日は、複数解問題が3問もあることもあり、易しい方の算数としては解きにくいものであったと思う。
また、難易度順に並んでおらず、比較的短い制限時間であるため、ボーダー付近では問題の取捨選択がポイントになっただろう。
★算数第2日…制限時間60分(100点)
[1]消去算?数の性質?
3つの整数の積の条件から値を求める。
和の条件なら超典型題だが、積の条件なら受験生はどう出るか?
「整数」という条件から約数で決め打ちして求めた受験生も少なくなかったと思われるが、整数条件がないとしても解けるように(例:(A×B)×(C×A)÷(B×C)=A×A)、未来の受験生は対策を立てておこう。
[2]和差算?倍数変化算?
Aに入ってる玉の1/4をBに移す問題。
「Aの1/4を移した」→「Aの3/4が残った」の定番の言い換えができたかどうかがポイント。
[3]規則性
1,1/2,1,1/3,2/3,1,1/4,1/2,3/4,1,1/5…と続く分数列。
定番っちゃ定番のタイプではあるが、約分できる分数は約分された形で登場していることに注意しないと、(2)で手が止まってしまう。
学芸では規則性の応用問題が超頻出なので、やや重ための問題まで練習を積んでおこう。
[4]過不足算
「40人ずつだと32人の教室が1つ…」の部分の処理ができれば解決。
[5]平面図形(転がし移動)
正方形の外側を正三角形が転がる問題。
今年もありました、移動系問題。
特に罠はないので、定石通りに回転の中心に気を付けて作図すればOK。
[6]点の移動
等速で動く点Pと、速さを変えまくる点Qの追いつきに関する問題。
とにかく点Qの動きが複雑なので、ダイヤグラムに条件整理して解くのがいいかもしれないが、そもそも正解率は低そう。
ただし、(1)は設問をよく見るとただの計算問題なので取りたい。
今年の学芸算数第2日は、第1日がやや解きにくかった影響もあるのか、例年より重量度がさらに控えめのように見えた。
算数第1日でスタートダッシュを決められなかった受験生も、ここで挽回の余地が大いにあったことだろう。
学芸算数は出題傾向がはっきりしており、過去に出題された問題の焼き直しも散見されるため、算数に関しては過去問練習が有効な対策となる。
そして、数の性質に関する複数解問題・規則性の問題・移動系の問題、それに加えて倍数変化算に関しては、応用問題まで練習し尽くしておこう。
個人的には、数字フォントの改善を大きく評価したい。入試問題は売り物ですから、見栄えにもある程度気遣っていただきたいな、と。
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