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先
ネ
タ
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K
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理科…制限時間60分
[1]物質の温度変化
金属を熱したときの伸びの考察。
温度と伸び、長さと伸びの単純な関係をかなりくどく説明しており、内容自体は易しい。
むしろ、単位換算の引っかけに注意すべきか。
[2]ゴムの性質
輪ゴムが伸びたときのエネルギーの考察。
輪ゴムの弾性エネルギーで台車を進めたり棒を支えたり複数の実験を絡めているのが面白い。
ただ、輪ゴムの伸びと台車の進みの関係は表から読み取れるのに、本文にその規則性がはっきりと明記されているため、受験層を考えると易し過ぎる内容となってしまっている。
料理の仕方によってはエネルギーの本質に迫る深い問題となっていただけに、少し残念である。
問1の記述は、なんとなく何を書くのかはわかるが、自然な文章となるようにあてはめるのは難しい。
[3]電流
実験結果からブラックボックスの中身を判断する問題。
たったの1問であるが、分析力が必要であり、差がついただろう。
[4]水溶液の性質
いろいろな水溶液とその溶質の知識と計算。
全体的に難しくはないが、問2(2)石灰石中の炭酸カルシウムの割合は、問題の意図がつかめたかどうかで差がついたと思われる。
なお、記述問題は2問とも何を書いたらよいかわかりにくい。
[5]動物総合
メダカの話題を中心とした小問集合。
問3いろいろな魚卵の名前は意表を突く一般常識問題。
問4はミドリムシとゾウリムシの大きさで迷った受験生が多そう。
問5ビオトープは、案外正解率が低かったようだ。
[6]人体総合
ヒトの内臓についての小問集合。
内臓に関する知識を広く浅く問う内容である。
問3手首と肩の間にある関節は、易しいがやはり意表を突く問題。
[7]月
月に関する基本的な問題。
問3「月面で皆既日食と同様の現象を観察できる場所」は少しわかりにくいが、「地球が太陽を完全に覆い隠す」と解釈して答えを書こう。
本年の土佐中理科は、計算問題を含めてそれほど難しい問題はなく、知識に関してはむしろ易しいものであった。
ただし、数問配置された記述問題はいずれも(例年に輪をかけて)書きにくく、採点基準が気になるところ。
今年の計算問題は易しかったが、引き続き化学分野を中心として難問も含めた対策を。
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