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【2024/11/22 09:20 】 |
入試感想~H28高知学芸中理科
H28(2016年)高知学芸中の理科も解いてみた。























[1]正誤問題
 学芸理科のオープニングを飾る恒例の出題形式。
 一時期はここから難問が含まれていたが、近年はめっきり素直になった。
 なお、問3は日本人のノーベル賞受賞について問う時事問題。

[2]記述問題
 この位置に記述問題がくるのも完全に定着。
 問1は基本として、問2(水酸化ナトリウム水溶液の保存法)と問3(豆腐の入れ物の水の役割)は書くのに苦労したのでは?

[3]水溶液の総合問題
 水溶液の分類・中和の計算問題・溶解度の計算問題が問われている。
 中和の計算は難しくはなく、グラフから完全中和比を読み取って解けばよいが、適当に混ぜたときの液性や濃さを変えた時の様子を問われており、計算が苦手な受験生は頭を抱えたかもしれない。

[4]台風
 2015年に室戸岬に上陸した台風の問題。一応時事問題といえる。
 台風の発達基準や可航半円など、台風に関するやや細かい知識が問われており、時事問題としての対策をしているかどうかで差がついただろう。

[5]メダカの誕生
 メダカや顕微鏡に関する基礎知識を問う問題。
 ほとんどが基本的ではあるものの、記述問題やお絵かき問題が多いので、中途半端な知識しか頭に入っていなければ、ここで多くの失点をしてしまうだろう。

[6]てこ
 てこに関するいろいろな問題。
 序盤はてこの3点の知識・中盤は重さを考えないてこの計算・終盤は太さ一様でないてこの重さを考える計算。
 序盤はまぁ問題ないとして、中盤の計算は支点とばねはかりが組み合わさっており、平均層にとって決して易しくはない。
 終盤の計算は、棒の端を持ち上げるパターン問題であり、類題の経験の有無で差がつく。


数年前までの学芸理科は難問率が高く、「基本的な問題を確実に拾って解く」という戦略がポイントであったが、近年は「学校や塾で学習したことが頭に入っていれば点が取れる」形式に変わりつつあり、今年は特にその傾向が強くなったと思う。
この傾向変化は、受験生にとっては喜ばしいことだろう。
特にこれが出やすいという偏りはなく、4分野の出題バランスも取れているため、記述を含めて広く浅くの勉強を心掛けた方がよい。(ただし時事問題に出そうな事柄は細かいところまでやっておくと有利かもしれない)
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【2016/02/25 13:04 】 | 中学入試-四国内 | 有り難いご意見(0)
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