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先
ネ
タ
バ
レ
O
K
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・理科…80点(試験時間40分)
4つの分野から出題されるが、生物分野と物理分野の配点が毎年やや高いようである。
近年は単に知識を問うだけでなく、図やデータの読み取りが必要な問題が増えてきている。
[1]植物のつくり
植物の水分吸収について考察する問題。
長大な観察文にいきなり圧倒された受験生もいそうだが、(まるまる1ページ割いて問題数はたったの5問!)前半はそれほど難しくはない。
後半の観察2問は確かにかなり厄介であり、ここに関してはパスしてもさほどダメージはないと思われる。
[2]食物連鎖
畑における食物連鎖を考える問題。
(3)は中学受験ではあまり見かけない「N次消費者」の表現が出てくるが、選択肢を見ればおおよその意味は見当がつくだろう。
(5)の人為的作業を生物で代用する問題は今までありそうでなかった。
[3]天気の変化
3つの天気図の時期とその特徴を考える問題。
梅雨・台風・真冬の判別自体はよくある問題だが、雲の画像ではなく気圧配置図なので、戸惑った受験生もいるかもしれない。
ただ、気圧配置図は雲の画像とセットで新聞に載っているはずである。日常生活の理科的な事柄に目を向けて欲しいという、愛光からのメッセージとも取れる。
[4]物質の分類/ものの溶け方
化学の問題の詰め合わせ。
物質の分類は、金属の分類が少しやりにくいかもしれないが(中途半端な知識だと、Bは赤色に錆びる→銅、と決め打ちしそう)何とか解き切りたい。
ものの溶け方は計算オンリー。(4)は引っかけ…実は(1)がヒントであることに気付けたか?
[5]てこ
1つのおもりをもとに、残りのおもりの重さを求める。
右側に整然と並べられたてこの図が、いかにも問題をややこしく見せているが、実は親切心。しかも愛光のてこにしてはすこぶる簡単である。
[6]電流
複雑なスイッチ回路の考察。
下側に整然と並べられた回路図が、いかにも問題をややこしく見せているが、これも親切心。解いてみれば意外と易問であることがわかるだろう。
H4以来続く、愛光理科の「つりあい系問題」は今年も健在。
そして、
物理分野が「てこ」「電流」の2題だったのは、これで5年連続だ!
生物分野と地学分野は、少なくとも一方にごつい図表の読み取りがくることを前提で対策を立てるべきだろう。
今年の愛光理科で難問と言えるのは[1]くらいか。ただしここの後半部分が愛光にしては強烈に難しいことは確かであろう。ここを勇気を出して後回しにして、見た目だけややこしくて実は簡単な[5][6]に取り組めたかどうかで、明暗が分かれそうである。
([1]が楽勝で解けるなら愛光のボーダーは軽く越えてるだろうし、[5][6]が難しく感じるなら残念ながら実力不足の可能性が高い)
つまり、難易度の割に平均点は高くはならないのではないか?(H27ラ・サール理科と同じパターン?)
ということで、松山会場の平均は、ギリギリ50点にのると予想。
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