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★理科…試験時間50分、100点満点
昨年は5枚だったが、今年は例年通りの4枚(うち1枚は解答用紙)に戻った。
[1]植物の働き
光合成を中心とした、植物の働きの問題。
前半は、お馴染みの光合成の実験手順の問題だが、後半は植物の色々な働きに関する空欄たっぷりな問題。
(4)は典型的な文章ではあるものの、たった4行の文章に空欄が10個(重複も含めると17個)もあり、しかも空欄を番号通りに埋めていくとわかりにくいため、受験生にとってやや取っつきにくい問題だったかもしれない。
また、問題文が「ジャガイモ"やホウセンカ"のような」という出だしになっているため、「地下の( 2 )にたくわえられます」という文章にやや無理が生じてしまっている。
[2]星の動き
北極星のまわりをまわる星Aの位置に関する問題。
前半はよくある計算問題で、日付と時刻の両方変わっている問題はないため、比較的解きやすかっただろう。
ただ、(3)の星Aの高度に関しては、H15にも類題が出ているものの、正解率は低かったのではないだろうか。
後半は典型的な知識問題ばかりであり、ここは外せない。
[3]水溶液の性質
水溶液を実験結果から類推する問題。
BとDの実験結果が同じなので、この2つに関しては中盤以降の文章を読み取って考えていけばよい。それ以外は標準的で、条件整理力で差がついただろう。
[4]実験器具の扱い
メスシリンダーの扱いやろ過の正しい方法に関する問題。
ろ過の操作に関する問題は県内入試で超頻出かつ、細かいところまで図を確認する必要がある。
[5]電熱線
電池と電熱線をいろいろなつないだときの電流の大きさを考察する問題。
接続法と電流の規則性を答えさせる前半は、条件が複雑だが誘導が親切なのでよく読めば解ける。
中盤はいきなり複雑な回路を考えさせる、本気モードの高知学芸を彷彿とさせる内容で、ここでは差がつかなかっただろう。
終盤は燃料電池に関する考察だが、仕組みの説明のない電池を、直列にしたり並列にしたりしたときの挙動を普通の電池と結びつけるのは、少し無理があるのでは…?
電流を大きくするには、乾電池なら直列につなぐのがよいが、光電池のように、直列よりも並列にした方がよいという電池も存在する。(光電池のこの性質に関しては、H17に出題されている)
土佐塾中の理科は、強烈な個性を放つ土佐中や高知学芸中の理科と比較して、
設定が明快で曖昧さの少ない出題が特徴であるが、今年の問題は[1]や[5]のように、少しほころびが出ているように思えた。
難易度自体は、[5]の中盤以降以外に手も足も出ないものはほぼなく、
日頃の学習の成果が出やすい内容であった。
県内にいくつかある大手模試に取り組んでみるのはもちろん、
近年は入試過去問のリメイク版も出題されているので、古いものも含めて練習しておこう。
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