こ
の
先
ネ
タ
バ
レ
O
K
?
★理科…試験時間60分
今年の枚数は5枚。
土佐中の理科で枚数が多い時は難しい傾向があるものの、最後の5枚目は4枚目の問題に対応する解答欄のみであるため、実質4枚と考えてよい。
[1]振り子
振り子の糸の長さと周期に関する問題。
おおむね基本問題ではあるが(問1の周期の法則の空欄補充は平均層にとっては助長だろう)、問5は2つの振り子の周期の最小公倍数を考える応用問題。ただし書き出してもすぐに答えは求まる。
[2]ばね
2種類のばねを直列つなぎにしたときの長さに関する基本的な計算問題。
しいて注意点を挙げるとすれば、グラフの左下は0を表すものではないという点くらいか。
[3]正誤問題
高知学芸のお家芸である正誤問題の本歌取り。
ただし、ここでは地学分野に特化した内容となっている。
ここもおおむね基本的な内容だが、すじ雲の正式名を答えさせる(6)のみ、極端に正解率が低いだろう。
[4]気体の性質
ちっ素、二酸化炭素、酸素、空気の性質に関する問題。
極めて基本的な内容で、間違えるのが難しいくらいである。
[5]水溶液総合
水溶液の中和と水素発生を複合させた計算問題。
中和と水素発生を別々ではなくいきなり複合させた実験をしているため、経験がないと解きにくい。
しかし、土佐中の化学の応用計算は超頻出かつ合否を決する要素が強いため、類題を解いたことのある受験生は多いことだろう。
[6]人体総合
呼吸・消化・血液に関する知識問題。
文章が長大なので一見ややこしそうに見えるかもしれないが、文が長いだけで非常に易しい。
問4は、円グラフから酸素と二酸化炭素の中心角比を読み取って判断する問題だとは思うが…H17で同様の円グラフが出たときは、酸素と二酸化炭素の中心角比と実際の割合の関係がかなりいい加減だったため、これでもって判断していいのか迷ってしまったのはここだけの内緒だ(
[7]種子の発芽
種子の発芽の条件についての基本的な問題。
問2と問3は記述問題。ただし問2の「追加する手順とその目的」は、恐らく光の条件について記述することになるが、それを20字以内で書くのは困難…もしかして問2と問3の字数設定が逆?
今年の土佐中理科は、難問は[3]に1問のみであり、他は易しい問題が多かったため、平均点はかなり高いと予想される。
化学分野の計算は決して易しいとは言えないが、出題の可能性が非常に高い内容であったため、対策していたかどうかで差がついただろう。
また、H23以来続いていた、
生物分野の新傾向問題が今年はなかった。来年復活するかどうかはわからないが、初見の問題でも対応できる練習はある程度しておいた方がいいだろう。
もちろん、
化学分野の計算は、難問も含めて徹底的に練習しておくべきだろう。
PR