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入試感想~ラサール・H25
H25(2013年)のラ・サール中入試の理系科目感想を簡単に。















★算数…100点(試験時間60分)
今年も手書きの問題は健在である。
しかし、例年と字体が違うような…?

[1]計算3問
今年も特に考え込むような計算はない。全問正解必須!

[2]小問集合
(1)約数倍数応用
 2つの分数で割っても商が整数となる数を求めるお馴染みの問題。
(2)仕事算
 2手に分かれるやや複雑な設定だが、平常心で仕事量を設定すればOK。
(3)回転移動
 直角三角形を回転移動させるごく普通の問題。
(4)角度
 隠れた二等辺を見つける必要があるものの、この程度なら易しい。

[3]流水算
静水時の速さの同じ2つの船の往復に関する問題。
ダイヤグラムを描けば、すぐに線対称だと気付けるだろう。
難関と呼ばれる中学の入試算数のまさに標準レベルであり、日頃の学習が身についているかどうかで差がついた問題であろう。

[4]場合の数
正三角形の頂点と中点に白石か黒石を置く方法が何通りかを求める。
この問題、回転して重なるものは同一の置き方だと書いてあるものの、裏返して重なるものの扱いについては明記されていない。すなわち、裏返して重なるものは別々に数えるということだろう。
私はまんまと引っかかってしまったが、同じように誤読でこの大問をまるまる落としてしまった受験生は少なくないはず。
しかも、最近のラ・サールの傾向通り、全問答えのみの採点であり、途中式などの部分点は一切ない。
答えのみ採点の形式の算数入試の残酷さを思い知らされる一題。

[5]面積比/点の移動
台形の辺上を移動する2点を結ぶ直線についての問題。
(1)台形の面積を四角形2つに分割して二等分する問題は、H23高知学芸中とまったく同じ設定なので、ラ・サール受験生であれば解けねばならないレベル。
(2)2点を通る直線が平行になる問題も、点の移動としてはありふれた設定なので、取っておくべき問題である。
ただし2問とも答えが分数になる、特に(2)は答えに自信が持てない程度に変な値になるので、正解率は案外低いのかもしれない。

[6]立体の切断
直方体を2回切断して残る立体の体積を求める。
複数回切断であるものの、いずれも超基本切断であり、立体はイメージしやすい。
(2)の体積も、直方体から三角錐台を引くだけであり、特に詰まる点も見当たらない。
年により難易度の変動はあるものの、今年の立体切断はサービス問題だ。

全体的には易しい。算数が得意であれば特に詰まるとこなく満点答案を作ることが可能だ。
難易度的には大したことないが、[4]は点差が大きく開いただろう。


★理科…50点(試験時間40分)
いつも通り、時間に余裕のない戦いとなっている。

[1]化学分野
Aはろうそくの燃焼に関する問題。
 過去にもこの手の問題が出題されたときに思ったんだけど、筒をかぶせたろうそくが燃え尽きる条件って曖昧なんよね。
 (1)みたいに燃え尽きるものを複数選ばせる問題は、その個数を指定していただきたいなと…
Bは中和と二酸化炭素や水素発生に関する計算問題。
 化学反応でできた物質が気体ならば、その気体の重さぶんだけ軽くなることに注意する。
 化学分野の計算は、他分野の計算に比べてややこしい割に配点が低いことが多い。後回しにするなら化学分野の計算が筆頭か?

[2]物理分野
Aは振り子の基本的な問題。
 糸が切れた時の落下の軌跡や、くぎに引っかかる振り子の周期を求める典型題のみ。
 2つの振り子のおもりが同時に真下を通る時刻も、慎重に調べていけばOK
Bはスイッチのある回路の考察。
 図にはスイッチが9個もあって、いかにもやばそうな雰囲気を醸し出している。
 しかし指定された閉じ方はたったの4通りなので、全部調べてもさほど苦にならない程度。

[3]地学分野
 毎度お馴染み長大な会話文問題。今年の主役もダイ吉君である(
 初っ端のクロスワードにびっくりさせられるが(しかもこれを解く設問まであったりする)、メインのお話しは時計繋がりで太陽の南中時刻に関する内容…ってちょっとこの繋ぎ方は強引過ぎやしないかな^^;
 ごちゃごちゃいしているものの、説明がすごく親切なので、解けて欲しい内容である。

[4]生物分野
Aはメダカに関する問題。
 (4)までは非常にありふれた基本問題だが、(5)(6)は突如として光合成と呼吸量のバランスに関する計算問題となる。
 計算問題は面白い設定だが、ひとつ重大なツッコミをしなければならない。
 あらかじめ水中に溶けている酸素量を100、メダカ単独の酸素消費量をX、光照射上における水草単独の酸素放出量をYとすると、光照射上のメダカと水草混合状態での酸素量は単純に100-X+Yにはならないはず。
 光合成の材料として二酸化炭素が必要だが、メダカがいればその材料が増えるため、光合成がより盛んになるため、水草の酸素放出量はYよりも増えると予想される。
 今年の愛光ではこのあたりを考察する問題だったので、余計に気になった。
Bはヒトの血液循環に関する問題。
 これは塾のテキストの標準レベル。2分以内に6問とも全問正解必須。

理科も易しいと思われる。
珍しく、物理分野がノーマルな問題ばかりで拍子抜け。
そして時事問題も出て来なかった(クロスワードは微妙に触れているようで触れてない)。

この一題は別記事で。。
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【2013/02/07 00:13 】 | 中学入試-四国外 | 有り難いご意見(0)
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