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入試感想~愛光・H26
ついに今年も入試シーズンが到来。

H26(2014年)の愛光中入試の算数と理科の感想を簡単に。















・算数…120点(試験時間60分)
1枚目は小問集合で答えのみ採点、2枚目は大問3題で考え方重視の形式は変わらず。
また、比を使いこなす問題が多く、図形の出題率が低いのも例年通り。
ただし、大阪会場を意識してか、ここ数年難化の流れとなっていたが、昨年は易しめだった。
さてさて、今年はどうか??

[1]小問集合
(1)計算 (2)逆算
 途中計算は複雑だが、答えは例年通り割と奇麗な数である、例年通りの流れ。
(3)年齢算
 序盤にしては重たい問題。
 倍数変化算の応用と考えれば、決して難問ではないんだけれど。
 比と割合の扱いに慣れていなければ、ここでいきなり手が止まってしまう。
(4)面積比
 長方形の面積を5等分したときの線分比に関する問題。
 問題の流れからして、出題者の意図は線分比と面積比を想定しているのだろう。
 しかし、誘導がなければ、普通に相似で解いてしまいそうな気がする。
 なお、今年の図形問題はこの1問だけ。。
(5)過不足算/約数
 欠席者がいるのでみかんを配り直す問題。
 序盤はごく普通の過不足算だが、後半は一転して約数の問題に変わる。
(6)濃度算
 2種類の食塩水をいろいろな比で混ぜたときの濃度を考える。
 濃度が混合した状態でしか与えられていないのがいやらしい。
 面積図よりも、天秤図を用いたほうが考えやすいのでは?
 類題の経験がないと、これは捨て問ということになるだろう。
(7)集合算/平均算
 3問のテストの点数と人数の関係を考察する問題。
 平均の条件をきちんと読み取って、普通の集合算に持ち込めたかどうか。
(8)規則性
 12910 ←このような感じで数を書いていく問題。
 43811 まあ本質は四角数ですな。
 56712 これは正解するべき問題。
(9)推理
 3×4のマス目に1~12の数をあてはめていく問題。
 「囲まれた数の個数」という条件設定の扱い方がポイント。
 条件が多くややこしいので、試験場では後回しにしたほうがいいかも?

[2]相当算
 プレゼントを買うために4人がお金を出し合う問題。
 シンプルな設定と思いきや、最後の条件は「母以外の3人で比例配分する」ということに気づきにくいかもしれない。
 そして、そのことに気づけば小問3つとも取れるし、気づかなければ3問とも落とすことになる。

[3]旅人算
 太郎君と、2地点を往復するバスとのすれ違う回数に関する問題。
 これはもう、ダイヤグラムを書かなければ(1)から怪しくなってくる。
 そしてダイヤグラムを書いたとしても、(3)以降はなかなかややこしい。よって(2)までは取りたい。
 愛光の2枚目の旅人算では、状況図よりダイヤグラムを使った方が有利であることが多い。

[4]仕事算/鶴亀算
 プールに水を入れたり排出したりして満水にする問題。
 計算はやや複雑であるものの、前半は典型的な仕事算、後半はバレバレな3量の鶴亀算なので、ここは2問とも取りたい。

今年度も、一貫して比と割合の文章題が目白押しであった。
比の攻略なくして愛光算数の攻略はならず!受験生はそれを肝に銘じておくべきだ。
難易度は、昨年よりは難しい。2年前の再来か。松山会場の平均点は60点を下回るだろう。
それにしても、図形問題がたったの1問だけとは…図形フリークとしては寂しい限りである。


・理科…80点(試験時間40分)
[1]血液の循環
 血液の循環図を見て答えるよくある問題だが、「背中側から見た」ということに少しだけ注意。
 おおむね易しいが、(5)は愛光名物(?)の正誤問題であり、文章をよく読まないと間違える問題が入っている。

[2]月/流水
 ごく基本的な月と流水の問題。
 ここで1問でも取りこぼすと合格が遠ざかる。

[3]電流
 4つの電流回路について考察する問題。
 この中で図4の回路のみ極端に厄介。というか、私もこれ書いてる時点では電流の大きさの確信が持てないけれど(
 Gのみ独立させて考えればいいんだよ…ね?

[4]てこ
 てこを使っておもりを台はかりにのせた時について考察する問題。
 平成4年以来毎年出題されているつりあい問題が、今年も登場である。
 2年前と昨年は、関西圏でないと厳しい内容だったが、今年は典型的な問題であった。
 最後の問題は、愛光のてこの頻出テーマ「モーメントの最大最小の考察」と見せかけて、実は普通の問題。

[5]水溶液の性質/化学総合
 前半は、典型的な水溶液の推理問題。個数は8個で特殊な条件もないので正解必須。
 後半は、化学に関する正誤問題。愛光らしく解答に迷いやすい問題があるが、実は5問とも過去に全く同じ問題が出題されている。

今年度の理科は非常に易しい。理科が得意であれば、[3]図4以外で手が止まる問題はないだろう。
2年連続で松山会場の平均が50点を下回ったことも影響しているのだろうか。
松山会場の平均点は、H22以来の60点越えと予想。
何気に、最終問題が物理分野ではなく化学分野なのは歴史的出来事?
つりあいに関する問題は難問も含めて徹底演習しておこう。
また、近年は過去問とよく似た問題が散見されるので、過去問に取り組むことは今後よりいっそう重要になるだろう。

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【2014/01/11 22:23 】 | 中学入試-四国内 | 有り難いご意見(0)
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