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先
ネ
タ
バ
レ
O
K
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ラ・サール算数は今年も手書きぞね。
[1]計算
(1)計算、(3)逆算はやや複雑だが正解必須。
(2)は、工夫するたび分配法則が次々に現れて面白い。
[2]小問集合
(1)角度
角度を書き込むだけの小4レベル。
(2)鶴亀算
ごく基本的だが時事ネタなので目を引く。
(3)約数
すべての余りを等しくする定番問題で割り切れる罠もなし。
(4)数と論理
数直線を規則的に区切って目的の長さを作る。
□等分したうちの△等分⇒27/7÷□×△=6/7とできたかどうか。
さほど難しくはないがちょっとした工夫が必要なので差が付きそう。
[3]速さor仕事算
動画を倍速で見たときにかかる時間に関する問題。
捉えどころが難しい問題に見えるが、速さの問題または仕事算と捉えることが出来ればおのずと道は開ける。
[4]時計算
9:00~15:00の1分刻みで長針と短針がつくる角度を6度以下にする。
(2)を解いているうちに(1)のサービス問題について「おや?」と思うことができれば、(3)で調べる量を少なくできる。
なお、このようなことが1時間に2回あるか3回あるかの判定は、これまた(1)がヒントになっている。
[5]平面図形(相似)
3つの平行四辺形が組み合わさった図形の考察。
BCをDFと交わるまで延長すれば、相似な図形が複数現れて考えやすい。
(3)は五角形を包む相似形から(1)(2)を引くのが想定解だろうか…?他にも共有を駆使する方法などいろんなやり方があり、別解の議論をすると盛り上がりそう。
[6]立体図形(切断)
三角柱を斜めに切断する。
(1)ができなければ論外。(2)は横倒しになった四角錐が見えたかどうか。断頭三角柱で解けなくもないが…
(3)は正面から見た図において相似でBPの長さを求めるだけだが、9:16とすべきところを最短距離問題の感覚で3:4とするうっかりミスが意外と多そう。
本年のラ・サール中の算数も、おおむね例年の出題傾向に沿ったものであった。
[3][4]の組み合わせはややイレギュラーに見えるが、[4]を時計算と規則性の合わせ技と解釈すれば「計算・小問集合・速さor割合・場合の数or規則性・平面図形・立体図形」の定石に則っているといえる。
難易度としては近年にしてはマイルド。ただし決して平たんではなく、正解するためのハードルが例年より少し低くなっている形なので、算数を鍛えていない受験生は結局解けない。逆に算数が得意であれば満点も十分狙える。
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