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入試感想~H30土佐塾中算数
H30(2018年)の土佐塾中入試の算数を解いてみたよ。
























★算数…制限時間70分(150点)

[1]小問集合
(1)計算 (2)逆算 (3)計算の工夫
 いずれも落とせない内容。
 (3)は分数の形にするか「÷72」を使った分配法則で解決。
(4)割合
 模試の計算問題直後にあるレベルのサービス問題。
(5)角度
 正方形と正六角形を組み合わせたもので、平行線を利用すれば楽に解ける。
(6)仕事算
 極めて典型的なタイプで、これも絶対落とせない。
(7)年齢算
 1年に1歳年を取ることを利用する和差算的タイプ。
(8)転がし移動
 長方形の内部を円が転がる問題。
 きちんとした作図ができれば問題なし。
(9)濃度算
 捨てた食塩水の代わりに水を入れる問題。
 捨てた量がわかっているからただの計算問題。
(10)約束計算
 AをB個掛け合わせたものを「A△B」と表現する問題。
 累乗の意味がわかっていないと間違えてしまう可能性大。
 出題陣の本音は「2△?」ではなく「8△?」あたりに本当はしたかったのではないかと予想する。
(11)平均算
 面積図を書けば解ける典型的問題。
(12)場合の数
 カードを並べて350より小さい数が何通りかを求める。
(13)体積
 直方体と三角柱の体積が等しいことを逆算で求める。
(14)数の性質
 2数の積と最大公約数からもとの整数を求める。
 H28土佐中算数B[1](5)と同じ設定の問題で、当時の土佐受験者が『積』の条件に一瞬戸惑ったという声を聞いたため、ここでの正解率も低いだろう。
(15)周期算
 2,3,5,2,3,5,2,…という周期列の『積』が100万を超える場合を考える。
 1周期で考える方針には変わりないが、『和』ではなく『積』というあまり見かけない設定であることが問題を難しくしている。

[2]点の移動
 台形の辺上を点Pが動くときの△APDの面積を考える。
 (2)台形の面積の半分になるときは、2回目は取りたい。1回目は相似を使った方が簡単?

[3]売買算
 品物を複数の値段で売った時の利益に関する問題。
 設定自体は愛光中にあっても不思議ではない問題だが、誘導が親切であるため、高知県内の標準的な中学受験生でも手を出すことが可能となっている。

[4]通過算
 列車がP地点や橋を通過するのにかかる時間に関する問題。
 やや複雑な設定ではあるが、誘導が親切であるから、必要な条件を取り出して順番に解きほぐしていけばよい。
 ただし、列車の長さの比と通過時間の比がわかっているから、算数が得意な受験生なら、(3)速さの比が一番先に求まってしまうかもしれない。

今年の土佐塾中は全体的に易しく、算数が得意であれば大きな大きな手ごたえを感じたことだろう。
進学塾で算数をきちんと演習していれば、その努力が報われる例年通りの問題セットであった。
高知県内の難関校算数ではやはり、土佐塾中の問題作成能力が一歩抜け出てる印象である。
本年は高知国際中の開校に加え、昨年の受験者激増の反動等といった高知県の入試事情ならではのジンクスにより、土佐塾中はかなり広き門となったが、次年度以降は例年通りの入試に戻るであろう。
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【2018/03/07 09:30 】 | 中学入試-四国内 | 有り難いご意見(0)
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